移動音楽教室 宮崎ツアー

行って参りました。宮崎へ。昨日は宮崎と鹿児島の県境の細田中学校、そして今日は宮崎市内の江平小学校。細田中学校は本当に静かなで美しい風景に囲まれた環境としてはまるで小学生の頃よく見た「日本昔話」に出て来そうな素晴らしい所にありました。我々が弾いた体育館を出て20歩も歩くと川が流れていて、自然のまま。すべての事案に反対するつもりはありませんが、こういう自然を国は大切にして欲しいと心から思います。コンクリートで固めていない川を久しぶりに見ました。堤防は車のタイヤの部分だけが緑が禿げている、そんな風景久しく見てませんでしたから。治水・利水、僕には詳しい数値について何もわかりませんが、ああいう風景を知らない日本人が増える事は寂しい事です。もっとも僕が子供の頃近くの川は当たり前の様にそうであったから感傷的になっているだけなのかも知れませんが。
ニュー・シネマ・パラダイス」という映画がありましたが、30年振りに故郷に帰った主人公トトの気持ち、なんだかわかる様な気がするな。場所は全く違うし、見た事もない風景でしたが、あの土や草の匂いと風景を見ているだけで泣けてきましたから。
ある往年のソプラノ歌手が言っていました。「『美しい新緑』という歌詞があったら、その本当の美しい新緑を見た事がない人、それを美しいと思わない人には歌えない。なぜならその美しさに感動を覚えたことが無い人の歌を聴いてもお客さんは感動したくてもできませんから」と。
素晴らしい楽曲が生まれる背景にはいろいろな事が物語として隠されているのは当然ですが、大自然の中から生まれる事も多いと思います。そういう感じる気持ちだけは一生無くしたくないですね。
宮崎国際音楽祭の時に必ず伺うお店に今回も行きました。羽田空港で買った「東京バナナ」をお土産に持って。
何だか嬉しいですね、全く違う季節にいつも親切にして頂いているお店のマスターにお会い出来るのは。