巨大台風がやって来る

ちょうどエルガーの1番を演奏する木曜日の定期演奏会の日に台風が上陸して関東近辺に来るらしい。演奏会があるのか、お客さんは来て頂けるのか、そんな事をまず考えてしまいましたが、災害で人が傷つく事ない事が1番大事な事です。やっぱり僕はまず自分の事しか考えないんだなと思ったな。残念。

この際、自分の事を一つ書いておこう。最近、毎日車の中で聴いている曲がある。もう10日以上同じ曲を何度リピートして再生しただろうか。100回は聴いている。いや、それ以上ですね。全く大げさではないです。それはバッハの「平均率クラヴィア曲集の一巻の第4番のcis-mollのフーガ」。曲が終わるとすぐリピート。これを繰り返しています。こんなに見事なフーガがこの世にあるんだと。この発言、かなりバッハを上から見てますが、楽譜を見てもなんの隙もなく、完全無欠のフーガ。もしもピアノが弾けたなら、残る人生、この曲に捧げたいと思うぐらいの曲。これをチェロカルテットに編曲出来ないか今思案中。

明日はまた雨で酷い天気になっていくんだろうと思う。そんな中でもこの曲がある限り、何故か不安も恐怖も怒りも喜びも、実は大した事ではないのではないかと思ってしまう。
それにしてもバッハ、あなたは凄すぎる。そんなバッハを聴いて無力さを嘆くというより、全ての事から救われる様な気がするから不思議です。

どうかみなさん、台風への準備を是非。そして被害がないように祈ります。