チャイコフスキー定食 完食

今日は藤沢で、常任指揮者の聖響さんの指揮ででチャイコフスキーの名曲3曲を演奏いたしました。ポロネーズから始まり、ピアノ協奏曲、そして悲愴というチャイコフスキーのみのコンサートでした。僕にとっては「くさや」「フナ寿司」「ホヤ」と言ったところでしょうか。実際、くさやもフナ寿司もホヤも、たまらなく好きな人にはたまらないとは思いますが、どうも心から好きと僕は言えません。くさやもフナ寿司もホヤも、そしてチャイコフスキーも。有り難い事にお客さんは満員でしたし、凄く良い演奏会だったと思います。僕なりにもそうとう頑張ったと今、自分を誉め讃えているところです。

昨日、自分の車が使えず、ETCの装着していない車でオーケストラのリハーサルに行きました。すでにETCに魂を売って7年、癖でETCレーンに入ってしまうんではないかと恐怖感に苛まれながら第三京浜道路を疾走。しかもETCのレーンに入らない様に250円の小銭を左手に握りしめて走るほどの念の入れよう。リハーサルに行くときはいい緊張感の中、なんなくクリア。
チャイコフスキーを3曲みっちりリハーサルをした後も「こういう疲れた時に癖は出る、気をつけろよ俺!」と再び250円を左手に握って第三京浜道路を再び疾走。勉強家の僕は聖響さんが何度も繰り返しリハーサルしたピアノ協奏曲の部分をずっと想い浮かべ、どうしても遅れがちになる部分の傾向と対策を考えながら。
そしてそのまま250円をギュッと握りしめたままETCレーンに堂々と突入。
すぐにハーザードランプをつけ、出て来た係員の方に汗でびしょびしょになった250円を支払い、ゲートを抜けましたが、追突されなくて良かったぁ。僕や車じゃなく、借りている楽器が無事だった事が。その時のマジにちびりそうでした。
その時の恐怖に比べれば、ピアノ協奏曲の怖い部分なんて屁でもなかったな。来週も小田原で同じプログラムのコンサートがありますが、平気平気。
やはり失敗は人間を大きくする。
うん。
確信した。