20年ぶりに話をしました

今日、ピアニストであり、作曲家でもある西村由紀江さんにお会いしました。今までスタジオの録音の仕事等で彼女の曲を何度も弾かせて頂きましたが、ちゃんとお話をする事は初めてぐらいじゃないですかね?桐朋学園で僕の2年ぐらい後輩にあたります。今はメロディーメーカーとして素晴らしい曲を世に送り出しています。
彼女の曲はシンプル。このシンプルと言うのは凄い事で、超アマチュア作曲家の僕からすれば考えられないシンプルさです。シンプルとはどういう事かと言いますと、説明になるかどうかわかりませんが書いてみます。
僕はドミソシというハーモニーの小節にはそのドミソシの音を全て書かないと不安でしょうがありません。ハーモニーの構成音を全て埋めてしまうんです。埋めないと不安で不安で。でも彼女の曲はドとシの2音だけでそのハーモニーがわかってしまうんです。それは前後のつながりだったり、いろんな要素からその使用する音は変わって来ますが、彼女は必要最低限の音だけで本当に奇麗なハーモニーの進行を聴かせてくれるんですよね。
だから癒される。無駄の無い本当に純粋な音楽を生み出してらしゃいます。
それに彼女の人柄は、いつも素敵な笑顔と落ち着いた物腰で、話し方もなんか素敵なんですよね。まさに彼女が書く音楽はこういう人からしか生まれないんだろうなと思わせる素敵な作曲家です。学生時代は普通に話が出来たのですが、社会に出てから仕事で挨拶をする事はあっても、ちゃんとお話をしたのは20年ぶりですね。
とてもそんな有名人に話しかける勇気がありませんでしたから。落ち着いた感じは昔から全く変わっていませんでした。
でもすっかり有名人になってしまわれて、先輩としては誇りです。
これからも素晴らしい曲を生み出して頂きたいと思っています。