宮崎音楽祭レポート 5

昨日、大編成のプログラムが終了して、今日からはホテルも劇場も閑散としてしまい、昨日までのの興奮とのギャップを埋め合わせる術がまだ見つかりません。
それもそのはず、昨日のマーラーは弾いていて鳥肌が立ちましたし、(なんだこの興奮は)と思い、弾いている自分と、曲を聴いている自分が交互に現われ、ちょっと特別な夜でした。
昨日終演後パーティがありまして、バイオリンの徳永先生がスピーチで「すごい演奏でした、演奏家として、このマーラーはもう何度も演奏した曲ですが、今日は聴いていて時には顔が熱くなったり、胸を揺さぶられたり、体中が興奮したり、音楽ってやっぱりすごいな、良いなと改めて思いました」とおっしゃってましたが、その通りの演奏だったかと思います。弦楽器も管楽器もすべての方々最高のパフォーマンスだったと思っております。
本当に皆さんを尊敬します。
と いいながら、しっかり風邪をひきまして先ほどから薬を飲んでいる情けない月曜日の僕です。

マーラーの「巨人」、今度7月の神奈川フィルの定期演奏会で再び演奏しますが、今度はウィーン人のゲッツェルさんのマーラー、これもまた楽しみでなりません。
宮崎の知り合いの方々はもちろん、東京は、愛媛、北海道、など、考えられないぐらい遠くから来ていただいた僕の知り合いの方々にあのような演奏をお聴かせすることが出来て僕もとてもホッとしていますし、嬉しいです。

現在宮崎に住む高校2年生の指揮者になりたいという若者を知り合いに紹介して頂きましたが、ぜひとも志を遂げて欲しいと願っています。
いつでも僕がお手伝いが出来ることであれば連絡して頂けたらと思ってます。
こういう音楽祭を聴いてそこから若者が音楽を志し、音楽家になるなんて素晴らしい事じゃないですか。彼が指揮して僕がオーケストラで弾く事を楽しみにしてますから。