宮崎音楽祭レポート 4

一回目のコンサートが終わり、ちょうど宮崎に来て一週間がたとうとしております。
昨日のコンサートでは、ベートーベンの「皇帝」のあまりの曲の素晴らしさにちょっと放心状態に近い感覚を味わっております。やっぱり僕はベートーベンがかなり好きみたいです。
そのベートーベンの第9をあの巨匠バレンボイムさんがイスラエルの若者、パレスチナの若者で組織したオーケストラで演奏した事を例のイスラエル嬢が語ってくれました。
そもそもパレスチナの人のこととか、近隣のイスラエルから行けないレバノンとか人達とそんなにうまく行かないのか?と僕が聞いたことが始まりでしたが、意外にも、我々若いジェネレーションはお互いを尊敬できる間柄であると言っていました。
今存在するのは政治的な問題だけで、私達はどの国でもどの人種でも友好関係を持ちたいと考える人が多いと。
もちろん、彼女にも見えないいろいろな複雑な問題や遺恨があるから今の状態になっているんでしょうけど、彼女達のジェネレーションに期待したいと思いますが、ドイツの今がネオナチという振り子が戻って来た様に、また何かの振り子が戻る事だって容易にあり得る話しですから、本当に人間同士、国同士、は難しいです。

僕は個人的にどんな国籍の人でも、どんな国の人でも友人になりたいですね。普通に友人になりたいですね。
逆に日本人をアジア人として、また黄色人種として差別されたとしても、涼しい顔して笑顔を作りたいですね。
今の世の中、一番優秀な人間はたぶん平和を作れる人だと思いますし。
海外のプレイヤーと一緒に仕事したり、食事をするといつもそう思います。
すごいいい加減な英語しか話せない僕が、彼らとここまでいい関係を築ける訳ですから、音楽はボーダーレスだと信じています。
明日はついにワイルとマーラー。ワイルに登場する4人組の男性ボーカル、最高です。
あれが明日もゲネプロを合わせてあと2回聴けると思うと、それだけで幸せな気持ちになれます。