宮崎音楽祭レポート 3

今日はリハーサルの後、チェロ・セクション全員で宮崎の郷土料理のお店に行き、長々ととても楽しい時間を過ごしました。アメリカ嬢とフランス嬢も当然参加なのでずっと英語。
調子に乗って政治の話を振ったら若い二人の外国人は語る語る。おまけに中川元財務大臣の話も当然のように知っていまして、「アメリカだったら一時間後にクビよ」とアメリカ嬢が。
フランス嬢は「フランスのテレビでは、あの後しばらくは日本の大臣の失敗よりひどいとか、あの大臣に比べればと、ひとつの試金石にすらなっていた」と言っていました。
やはり世界規模での恥をかいたんだと改めて知らされましたね。
9・11の事もアメリカ嬢は大いに語っていました。それはアメリカの人のほとんどはそう思っているのかと尋ねたら、「たぶんね」と言っていましたが、あまりにちょっと過激であるのでここでは書きませんが、とにかく感心したのは、22 23歳でもものすごく政治に参加している意識が高い事。だから黒人の大統領が誕生したり、世の中が動くんだろうなと思いました。
アメリカがすべて良いなんて思っていませんが、そういう部分は羨ましく思います。

クルト・ワイルの「7つの大罪」のリハーサルが今日始まりましたが、第一印象から僕は好きです。なんとも気だるい禁酒法の時代のアメリカを想像してました。マフィアの暗躍、アルコールの裏商売、あくまで僕個人の曲から得る想像でしかありませんが、なんとも言えない匂いといいますか、葉巻の煙が目にしみる的な印象を持ちました。
でも世紀末といい、1930年代といい、必ず時代を反映する音楽や絵画、文学などが必ず大きな存在として残っている事が僕らには幸せな事だなと思います。
文化を継承する、一番難しい事かも知れませんが、歌舞伎座の構えが「銭湯のようだ」と言ったどこかの知事の発言を今日の休憩時間に外国人にしたら「日本だけじゃない、政治的ポジションが上になる人は文化には興味がない」と言っていました。

継承の為に明日も朝から夜までのリハーサル、頑張りますか。