宮崎音楽祭レポート 2

地鶏や宮崎牛、そして冷汁など宮崎を代表する食事はたくさんありますが、僕らの中で一番のお勧めの店が串揚げ屋さんなんです。2週間いるうちに3回から4回は行ってしまうんです。すばらしく美味しく、宮崎なのに京風串揚げの店です。その日は劇場まで歩いたり、昼ごはんを控えめにしてこれでもかというぐらい食べます。

毎日午前から夜までリハーサルがあるのですが、やはり16時を過ぎる頃になるとみんなエネルギーが切れてくるのがわかります。だんだん笑顔がなくなってきます。
隣のアメリカ嬢は
「私、今からたくさん間違えるから、ごめんなさいね」と燃料切れの宣言をします。その宣言の終了後は彼女は異常に饒舌になり、いかに新型インフルエンザのおかげで空港で大変な目にあったのかとか、時差ボケで脳みそが止まったとか、ずっとしゃべりっぱなし。
からしてみれば、先ほどより元気になったとしか思えません。

リハーサルが終了となると「今日は寿司を食べるのよ、私日本食は大好き、ヒロヤスも一緒にどう?」といきなりパワーアップ。やんわり断り串揚げを食べました。

マーラーのシンフォニー1番「巨人」とブラームスの4番ってほとんど同じような頃に書かれているんです。一緒ではもちろんないけど、あの曲想の違い程年数の差はないんです。そういったものが平行して存在する事が世紀末的なのか、エゴン・シーレクリムトの絵画の違いなど、を彷彿とさせる違いが共存していた世紀末、どんな時代だったのか1ヶ月でいいので訪れたい。
明日からはクルト・ワイルの7つの大罪のリハーサルが始まりますが、これは意外にも僕は楽しみにしている曲なんです。もちろん初めてですが、マーラーよりもっと刹那的で排他的までいかないにしろ、世紀末から第二次世界大戦に向かう丁度中間の時代の曲をこの耳で経験するのが楽しみです。

生キャラメルとマンゴーをコラボレーションしたと話題のものを入手しましたが、僕にとってはどうでもいい食べ物でした。それは残念でしたね。ちょっとは期待していましたので。

また取材は続行いたします