6・15事件

2・26事件、5・15事件、そして最近では9・11など、日にち自体が事件の名前になっている事があります。その1日のインパクトがよほどだったんだろうと思われます。9・11は未だにはっきりと記憶しています。北海道から帰ってきて「疲れた疲れた」とぼんやりニュースを見ていた時にそれは起こりました。こんな事があるのかとただただ唖然とするだけでした。インパクトという言葉を使う事自体許されないような事件でした。
2・26事件はもはや説明をする必要もないぐらい有名な僕の誕生日。インパクトがあったんだろうなぁ、うちの両親には。長男ですからね。

ところで6・15事件の事をご存知か?

6月15日のチェロ・カルテットのコンサートのチケットが既に完売しているみたいなんです。第1回目の前回より座席数が減ったとはいえ、この時期に完売する事は奇跡と言ってもいいです。我々には2つの演奏会の形態があります。依頼される演奏会と自主企画の演奏会の2つです。依頼された演奏会のチケットは売らなくて良いかといえば全くそんな事はありませんが、自主企画の演奏会は満員にする事が絶対条件、なぜなら赤字になるからです。事務所はいろんなコストを削って赤字にならない努力をしてくれていますが、なにせ厳しいものです。チケットを売る事は本当に大変です。マッチ売りの少女はまだマッチに火をつける余裕がありますが、チケットにはありません。
今回のこの売れ方は、嬉しいことこの上なし。びっくりですし、幸せな事です。有り難うございました。
しかし、コンサートは行きたいと思っていらっしゃってもその時期にならないと仕事の都合等で予定がたたない方も沢山いらっしゃいます。早くもそういう方から残念だというコメントを頂きましたが、これについては本当に申し訳なく思います。
でも最低黒字になりましたから、次回の保証が出来ましたので、次回は是非と思っております。

そんな奇跡と感謝と謝罪を込めて僕は6・15事件と呼ばせて頂きます。