神奈川フィル、今日から鎖国やめました

聖響さんの常任指揮者就任披露の定期演奏会が終わりました。リハーサルを含め多くの事を考えた4日間でした。今日の演奏会がどうだったかはお客さんに判断して頂くとしまして、演奏以外の感想を書いてみようかな。

「世の中って、小さな事で大きく変わるんもんだな」

オーケストラはとても保守的な生き物だと思っています。神奈川フィルもその例に漏れず保守的だと思います。それがこの4日間ですっかり何かが変わってしまった。それは聖響さんの求めるピリオド奏法とかそういった事では全く無く、メンバーの音楽に対して、オーケストラに対しての意識が変わってしまった様に思います。もちろん良い意味での事です。
幕末から明治へという歴史的な日が今日だったような。ちょっと大げさか。

未曾有(みぞうゆうとは僕は呼びません)の経済危機、大不景気の最大の経済対策は人々の意識改革だと言われていますが、この4日間でオーケストラのメンバーの意識が確実に変わった気がします。この保守的なオーケストラと言う物がこんな短期間に変化出来る訳ですから、世の中もきっかけさえあれば絶対に変わるんだろうなと思った訳です。
もちろんそのきっかけを作ったのは指揮者である聖響さんですが、今後どのようにこれをきっかけにして神奈川フィルが進化していくのか、他人事の様に楽しみです。きっかけを与えてくれた聖響さんには感謝しますが、これからは個人個人が主体的に、そして創造性を養う事がかなり重要な仕事の一つになっていくんだろうと覚悟してます。妄想は自慢出来るぐらい得意ですが。

みんなが気になっていた開かずの扉をいとも簡単に聖響さんがノックもせず開けてしまった。
鎖国から開国。支払いは円かドルかユーロか?聖響さん、あんたペリーかよ。英語をよく話すしな。欧米か。
横浜港開港150周年の今年、神奈川フィルも150年遅れて開港しました。

おまちどうさまでした