弟関連ニュース

たまにこのブログに登場する愚弟、バイオリンの弟の誕生日でした。僕は全くお酒が飲めないけど、彼はお酒大好き。僕はファッションセンス抜群だけど、彼は得体の知れない物を着る。僕は機械式時計を眺めたり買ったりする事をこよなく愛するが、彼は超サイバー系オタク。僕は桐朋学園卒業で彼は東京芸大卒業。よく似てると言われるけど、二人とももの凄い勢いでそれを否定する。まあ一応この場をお借りして「おめでとう」。

しかし彼の名古屋時代に習っていたバイオリンの先生が作った弦楽合奏団にお手伝いに行っていたのは僕が高校生の頃。その弦楽合奏団と東京の同じような合奏団が旧東ドイツに招かれ、一つの合奏団として高校2年の時に2週間東ドイツをツアーした。その最後の公演地がベルリン。2日間の公演を行ないました。最終日の最後の曲がバッハの「シャコンヌ」の弦楽合奏版だった。その直前にライプチヒを訪れたりしていた為なのか、弾いている最中、訳も無く涙がこぼれました。これでみんなと離ればなれになるという事もちょっとした理由でもあったかもしれませんが、それにしてもシャコンヌには参りました。そしてホテルに戻り、次の日は朝5時にはホテルを出るので寝ている場合ではないとずっと起きていました。起きている為にラジオを聴いていたのですが、そこでバッハの2つのバイオリンの為の協奏曲、いわゆるバッハのドッペルコンチェルトが流れて来ました。第2楽章のあまりの美しさに心を奪われ、こんな曲を毎日弾ける仕事がしたいと思いました。実際この2つのバイオリンの為の協奏曲もそのツアーでのプログラムに入っていたのですが、聴く事がこんなに素晴らしい事かと思ったのもその時が初めてでした。
帰国して両親に音楽の道に進みたいと打ち明けました。
だから音楽家になるきっかけを作ってくれた事に関しては弟に感謝です。
あの合奏団にお手伝いに行っていなければチェロ弾きにはなってないと思われます。

「ありがと」と「おめでとう」

今日はこれぐらいにしといてやる。