バルトーク・オケコン 明日から定期の練習です

明日(2月17日)は本来なら母親の69歳の誕生日です。毎年電話をして「いくつになったの?」と聞いていました。
本人には永遠におめでとうと言えなくなってしまいましたが、この日にちは忘れる事はないんだろうなぁ。
そんな1日ですが、明日からは定期演奏会のリハーサルが始ります。僕にとって今年度最後の定期演奏会になります。シベリウスのバイオリン・コンチェルト、バルトークのオーケストラの為のコンチェルト他です。指揮は小泉和裕さん。小泉さんが神奈川フィルにいらっしゃるのは2年ぶりぐらいでしょうか。

バルトークのオーケストラの為のコンチェルト(通称・オケコン)を最初に聴いたのは学生時代です。当時、桐朋学園では完全実力制で成績順で3つのオーケストラに分けられていました。
新入生が中心のベーシック・オーケストラ、次はレパートリー・オーケストラ、成績がいい人だけのマスター・オーケストラと3つのランクがあり、僕はその時レパートリー・オーケストラにいましたが、マスター・オーケストラがこのバルトークの「オケコン」をやっていました。毎週僕はマスター・オーケストラのリハーサルを聴きに行っていましたが、まだオーケストラの曲なんて数えるほどしか知りませんでしたし、こんなに難しいオーケストラの曲が存在するんだと、かなり衝撃を受けた記憶があります。
先輩が僕に譜面を持って来て、最終楽章の最後の部分を見せてくれて、「ひろやす!おまえさぁ ここ弾けるか?」と言われたのを覚えています。
その部分は、未だに弾けません。これをちゃんと弾いている人はいるのかと実は疑問に思っています。今までに何度もこの曲は弾いてきていますが、完全に弾けた事はありません。内緒にしてください。
今回こそと密かに闘志を燃やしていますが、どうなることやら。


誕生日で思い出しましたが、自分が2月生まれと言う事もあるのでそう感じるのかもしれませんが、友達で2月生まれはとても多い気がします。
弟の奥さんのバイオリンの千鶴さん、バイオリンの深山尚久さん、矢部くん、石田くん、篠崎正嗣さん、僕の師匠の一人秋津先生、母親もそうですが、そして僕。
なんと言ってもクライスラーも2月ですね。
僕は桑田圭祐さん、岡本太郎さん、サッカーの三浦知良さんと一緒です。結構これが自慢なのよ。
他に自慢する事もないですからね。


再び真冬に戻りましたが、明日からまたがんばりましょう。
定期演奏会は20日、横浜みなとみらいホールです。