副指揮者のオーディションでした

今日、14日のコンサートのリハーサルが終わった後、神奈川フィルの4月からの副指揮者を選ぶオーディションがありました。これは4月からの常任指揮者である金聖響さんのアシスタントでもあり、音楽教室等の多くの演奏会も振って頂いたり、いろんな仕事をして頂く方を選ぶオーディションです。

二人の若い指揮者がオーディションを受けられました。またお二人とも20代で、本当に若かった。そしてうらやましかった。
オーケストラの皆さんは各々いろんな意見があるとは思いますが、僕はお二人とも凄い原石だなと思いました。最近書いた「耳の良さ」の話にリンクしますが、お二人とも良く聴こえているという事が凄く良くわかりました。そしてハーモニーをもの凄く感じてらっしゃいました。そのハーモニーで音楽を組み立てて作って行こうとする姿勢が素晴らしかったし、とても細かい事まで勉強されていました。時間が短かった為に彼等の言いたい事や、やりたい事が限定されてしまった事はお互い残念だったと思いますが、素晴らしい若者達だったと思っています。
指揮のテクニックの事は僕はどうでもいいのです。とてもつまらない事です。ただ、どんな姿勢で音楽をしているかが知りたかった。
でもお二人とも凄く真摯に勉強されていました。予算の関係で一人しか取れないみたいなのはとても残念です。
指揮者にとっての楽器はオーケストラです。だから若い指揮者達にはいっぱいオーケストラを振るチャンスを与えてあげたいなと思っています。
そして神奈川フィルの副指揮者というポストから世界に羽ばたく指揮者が出る事を期待しています。
若い指揮者を育てる事が出来るオーケストラなのか、それとも出来ないオーケストラなのかは、そのオーケストラの懐の深さや、一人一人の音楽家の実力の高さで決まると思ってます。
こんな事を書くと叩かれるかもしれませんが、音楽や作曲家に対して真摯な姿勢で指揮台に立つ人は若い方であれベテランの方であれ、僕は最大限の仕事をして全身全霊で支えたいと思っています。
そうではない人が指揮台に立った時は、、、、、、、「ゴルゴ13」にコンタクトをとります。
どなたかゴルゴ13の電話番号かアドレス知りませんか?

とにかく、お二人の若き才能が伸びてくれる事を心から祈ります。
それをお手伝い出来る事は、僕のオーケストラでの一つの喜びでもありますから。