JTホール チェロ・アンサンブル演奏会

最近冬というか、2月頃に行われる事が定着してきた「JTホール 向山佳絵子とその仲間達」の演奏会。よくぞこの同じメンバーで12年、いや13年かな?いや、14年かもしれませんが、よくぞ続いて来たと思います。曲目も既に複数回演奏したものもありますが、再度同じ曲をやってもやはり皆さん年齢を重ね、あらゆる経験からどんどん新しいアイデアがほとばしり出て、常に新鮮です。それにこのメンバーで揉めた事が一度もありません。揉めない事が演奏をする上で絶対いいとは言えないかもしれませんが、揉めません。それどころか異常に仲がいい。
1番年上の長老から、1番若い人までおよそ12年以上の開きがありますが、先輩後輩の関係ではなく、仲間としていられる事が同一のメンバーで長くやっていける理由の様なきがします。
でも演奏会はもちろん、リハーサル中のみんなの集中力や厳しさは凄いものがあります。
演奏会より、このリハーサルをお客さんには見て聴いて欲しいと思う事すらあります。

練習が1時間を超えると誰かが「じゃあ3分休憩!」と言います。その3分と言うのはだいたいタバコを吸う人の誰かが言うのですが、12人がロビーにどっかり腰を下ろし、コーヒーを飲みながら打ち上げの様相を呈し、そして誰かが「20分ぐらい経っちゃったな」というと何となく再びリハーサルが始まる。
多分30分は経ってると思いますが。昨年のこのコンサートの時は僕は「非喫煙者」に入っていて、なんかインテリになった気分でいたのですが、今年は「喫煙者」に復党しました。


でもみなさん忙しい人ばかりなのでこの演奏会の日や、リハーサルを決めるのは本当に大変です。今来年の演奏会の日やリハーサルを決めていますが、これもまた大変です。
今年の曲は既にもう1度演奏した事がある曲が多いですが、名曲ぞろいです。
それにしても12本のチェロと言うのはなんでこんなに面白いんだ?
未だに理由がわかりません。
僕が60歳までこのメンバーと一緒に弾くとすると、あと18回しかできません。
それを考えると寂しい気分になります。それぐらいこのアンサンブルは僕にとって必要不可欠な時間です。


2月6日、JTホールで19時からです。