ベートーベンのチェロソナタ

「作曲家で1番好きな人は?」と聞かれる事がよくあります。誰しもがそうだと思いますが、答えられません。でも傾向というか、作曲家の生まれた国とか、生きた時代等での好きの度合いはあります。僕はどうもドイツ語圏の作曲家が好きみたいです。
その中でも、チェロのソロの曲として、バッハとベートーベンは一生弾いて行きたい作曲家です。
というか、バッハの無伴奏とベートーベンのソナタ、そしてもう一声、ブラームスソナタを一週間に1度ずつぐらいのペースで、それだけを弾いて一生を過ごせたら、、、本当に夢のような生活です。

今日はそのバッハの無伴奏の1番とベートーベンの3番のソナタを弾きました。年末に徳島でも演奏しましたが、あれ以来のベートーベンです。
ベートーベンで1番多く弾いているのは4番のソナタです。その次が3番。

今年は時間を沢山作って、ベートーベンをゆっくり勉強しようと思っています。来年の3月から今度はベートーベンのソナタ全曲のシリーズが松山と九州で始ります。もう数カ所でするつもりでいますが、2、3ヶ月前からでは到底間に合いませんから。1年は絶対必要です。
演奏家の方々、いろいろとタイプはあると思いますが、僕はソロの曲を勉強する時に、ほとんどCDを聴かないのです。意思が弱く、影響を受けやすい体質で、すぐパクってしまうんです。昔はここはヨーヨーマ、ここはフルニエ、みたいに弾いてましたし。最近はだからほとんど聴きません。演奏会には行くのですが、CDは聴きません。演奏会が終わると聴いたりはします。だから時間がかかるのかもしれませんし、演奏会当日になっても、まだちゃんと決められない事も沢山あったりして、人より時間がかかっている気がします。基本的に不器用ですしね。弟からは兄貴は耳が悪いとも言われていますし、弟のみならず矢部くんからも言われますね。よくその耳でバッハを、、、と。

明日は名古屋芸大です。試験も近いですから、生徒さんもピリピリしてそうです。