モーツアルトの18歳のオペラ

昨日から明日まで、来年1月5日、6日に新国立劇場の小劇場で行われる 東京アンサンブル・オペラ・プロジェクト モーツアルトのオペラ「偽の女庭師」のリハーサルをしております。指揮者のいないオペラと言うのが売りで、しかもレチタティーボの部分は古今亭志ん輔さんが落語でやります。
全く新しい試みをやろうとしておりますが、東京アンサンブルも今年めでたくNPO法人の認可を得まして、またいっそう活動を広げていきたく思います。自慢でも何でもありませんが、この僕、このNPO法人の理事長でございます。といっても、ちゃんと経済的な事を立派にやって頂ける方が見つかるまでの一応のつなぎです。
まあそんな事はさておき、いつも通り外国からのプレイヤーも到着し、歌手も日本人、ヨーロッパ人の混成で非常な楽しみな公演です。
来年はヨーロッパ公演も予定されておりますし、このアンサンブル、意外に面白い活動をしております。
毎年一回のオペラシティでの定期公演、今までに、韓国、ポルトガル、カナダ等でツアーをしております。
そして初めてのオペラ公演となりました。
指揮者がいなくても、みなさん素晴らしい演奏家ばかりで、なんの問題もなく、きっと楽しくいいコンサートになると思われます。

それにしても18歳でオペラを、しかもあれだけ素晴らしい音楽を書けるモーツアルトとはなんなんでしょう。
前回のブログにも書かせてもらいましたが、ベートーベンはもちろん素晴らしく天才と呼びたい作曲家ですが、人間が書いたんだという事がもの凄くいろんな部分で渦巻く作曲家の様に思われます。でもモーツアルトは全く違います。どうなっちゃているんだと思う事が至る所にあります。
本当にこれこそ天才なんでしょう。
彼は天才だという事以上の事は恐れ多くて語れません。

皆さん、歴史上の人物で、3人の天才を言って下さいと言われたら誰を選びますか?

28日のリハーサルを終え、29日に「クインテット」というNHKのテレビ番組の音楽の収録で僕は仕事納めです。

もう既に仕事納めされた方も多いと思いますが、本当に1年間お疲れ様でした。ゆっくり身体を休めて頂きたいと思います。