徳島へ

何年ぶりでしょうか、明日徳島へ参ります。ピアノトリオで4年程前に行ったのが最後でしょうか。
意外に縁があり、そのピアノトリオでの四国ツアーの時、室内楽のコンサートでシューベルトの鱒をやったとき、東京ポップスオーケストラで2回程訪れた記憶があります。明日は初めてソロのコンサートで伺います。
3日前から名古屋に戻っていまして、今日東名高速を走り戻ってきました。名古屋芸大の皆さんにもずっとレッスンも出来ず迷惑をおかけしましたし、その練習室でひたすら練習させて頂きました。
明日演奏する曲目は
バッハ     無伴奏チェロ組曲第1番
ベートーベン  チェロソナタ第3番
サンサーンス  白鳥
ポッパー    ハンガリアン狂詩曲 他
です。
「ワイン片手に気楽なクラシック」
というコンサートで、徳島郷土文化会館で夜の19時からです。

11月の半ばからずっと弾いていなかった指の強度は最近の必死のトレーニングでかなり戻った気がしますが、なんか違和感が漂っています。2年前に入院して、3週間近く全く楽器を弾かなかった時、完全に戻ったなと感じたのは一ヶ月以上必要とした記憶がありますが、やっぱり筋肉や、感覚が戻るには時間がかかります。昔、先生に「1日楽器を弾かないと3日前に戻る」と脅されましたが、単なる脅しではなかったようです。本当に1日弾かないとちょっと変になりますし、3日弾かないと唖然とするし、1週間弾かないと他人の手になります。それ以上弾かないと他人でも国籍まで違う赤の他人になりますから、復帰にはもの凄いトレーニングが必要となります。それが苦痛なんです。
とはいうものの、外国のプレイヤーは夏に長い休暇をとります。
彼等は絶対に1年のうち、何週間は指や身体を休ませるべきだと言います。そして実行しています。
どうしてもこの復帰のトレーニングの厳しさが嫌で弾き続けている感じがありますが、これだけひどく身体を壊した訳ですから、これをきっかけにして休む事も仕事のうちだと心に決めて来年は過ごしたいと思っています。
「練習こそ僕の仕事」とずっと言って来ましたが、そこに「身体を休める事も仕事の一つ」というのを加えたいと思います。

さて、明日も後先考えず全身全霊で演奏いたします。
徳島の方々、よろしくお願いいたします。

そして明後日(19日)の朝の母と子のコンサートは同じ場所で、しかも無料ですから、普段子育てで忙しくて、しかも赤ちゃんは連れていけないとお悩みのお母様お父様方、赤ちゃんからお子様を連れてぜひお出かけ下さい。