槙原敬之さん

3年ほど前に槇原さんの日本ツアーに参加しました。
コンサートを何度重ねても涙が出ない事はありませんでした。

まだ90年代のはじめ、僕の初めてのアマチュアの大学生のお弟子さんがソニーに入社して、
しきりに「槙原さんは凄いから、是非聴いて下さい」と言っていました。
その時からの僕はファンです。曲がいいというのも当然なんですが、詩が素晴らしい。

それは最近の曲でもそうですが、詩を読むだけでも槇原さんの天才的な着眼点にただ驚くばかりです。
それにぴったりの曲。悪い訳ありません。

そんな槇原さんのツアーは広島、大阪、名古屋、そして武道館と各複数回やりました。

忘れもしない想い出があります。
武道館の前日、仕事で田町にいました。そして始るまで時間があったので、「スタバ」でカプチーノを飲んでいた時の事です。
隣の若い女性が突然
「ねぇ、マッキーのチケット取れた?」
と言うではありませんか。
「ばっちり、アリーナだから」
「マジ?アリーナかぁ、最高じゃん」
「でもさ、マッキーのライブでなんでオーケストラ?」
「あり得ないよね」
「絶対ないよ」
「だってマッキーに合ないし。それがなんか今回盛り上がらないんだよなぁ」
「まあ良いじゃん。どうせ目に入るのはマッキーだけだから」

あのさ、僕弾きますけど。
目に入らなくてもオーケストラとコーラス入るとめちゃくちゃいいんだけどな

彼女達があのライブをどう思ったのかは知る由もありませんが、僕には凄く感動した仕事であった事には変わりません。
未だに僕のiPodの中には多量の曲の中に、かなりの曲数のマッキーが入っています。

そんな槙原さんが先ほどテレビに出て歌っていました。
最近凹んでいる僕ですが、なんかちょっと元気がでました。

こういう一般の落ち込んだ人間を少しでも元気にさせてくれる人って凄いですね。

沢山の方々の励ましのコメントやメール、そして槇原さん、有り難うございます。
あれほどの激痛も少し和らぎ、復調の兆しが見え始めました。
油断せずゆっくり休養したいと思います。