精密検査

今日、頸椎のMRIの画像を撮りに渋谷までいきました。頸椎部分が何か大変な事になっていたらどうしようとか、それよりも大変な事が発見されたらどうしようとか、前の日からはかなり沈みます。やはり病院と言うのは苦手な場所です。

精密検査は6、7年前に一度かなりの勢いでやった事があります。例のパニック障害が発病してぶっ倒れた時に、最初は何が悪いのかわからず、
先生に兎に角、めまい、頭痛、動悸、過呼吸、心臓の痛み、出て来た症状を全て言いましたら、全ての検査をしました。
もちろんその時に頭部MRIも撮りましたし、脳波、血液検査、MRA、そしてホルター心電図まで。
このホルター心電図と言うのは24時間小さな心電図を測るボックスを持ち歩いて、普通に生活するというものでしたが、
その日が忘れもしない「第九」のリハーサルでした。

ホルター心電図は何時に食事をした、コーヒーを飲んだ、チェロを弾いた、車に乗った等全て記録しなくてはいけませんでしたが、
意外に生真面目な所がある僕は、朝食から運転、タバコを吸った時間、リハーサルの開始まで割に克明に記録しました。
その記録したノートと心電図を照らし合わせて先生が見る訳ですが、ある時間から、もの凄い心拍数が上がっている時間がありまして、その時間が、ちょうどリハーサルで第4楽章が始った時間だったのです。
あのチェロとコントラバスのレスタティーボが始る例の楽章です。
しかも本番ならまだしも、既に100回近くは弾いている第九のリハーサルです。そんなリハーサルで緊張なんてしてませんし、普通に弾いていたつもりだったのですが、心拍数は異常な盛り上がりを見せていました。
本人は全くその気はないのに、意外に身体は被害を被っていたわけですね。

その時の先生は「これはいったい何をしてたんですか?」とおっしゃるほど心拍数がずば抜けていました。まるでジムでハードなトレーニングをしていた時の様な感じでしたから。

そんな感じで首も普段は感じていなくてももの凄い負担がかかっていたんでしょう。
結果は明後日お医者さんに行った時にわかりますが、ドキドキしますね。

オーケストラは今日と明日は急遽休ませて頂きました。この状態では全く弾けませんから。
オーケストラの皆さんには大変ご迷惑をおかけしてしまっていますが、いつか恩返しをと思っています。
みなさん、どうもすみません。
今の僕にはちゃんとした首席の仕事は不可能なのでお許しください。