ドボルザークのチェロ協奏曲

名曲というのは何度聴いても、何度伴奏をしても、何度弾いても色あせる事はありません。そして飽きる事もないどころか、益々その魅力にとりこになります。数あるそんな名曲の中にこのドボルザークのチェロ協奏曲があります。初めてこの曲を生で聴いたのが上村昇さんの「ドボコン」でした。それ以来何人の「ドボコン」を聴いて、何人のソリストの伴奏をしたのか数えきれない程です。自分がソロを弾いたのは回数で言えば20回ぐらいです。いつもなんて良い曲なんだと思い、そしてその度に本番の前は吐きそうになるぐらい、この名曲の重さに潰されました。またそんな「ドボコン」のプレッシャーに潰されている毎日が今あります。昨日今日と名古屋までオケ合わせに行って来ました。オケは名古屋芸術大学のオーケストラです。自分の生徒さんもいますし、変な緊張も今回は加味され、それはそれは力みました。でも、「ドボコン」の冒頭が始ると、言葉にはできない感動があります。この曲はやっぱりチェリストにとっては大事な宝物だと思いました。まだ演奏会は2週間以上ありますが、僕は精度を高める練習をしなきゃと思いながら帰ってきました。
ご指摘の通り、このブログも開設して1年がたちました。早いものです。ただただ思った事だけを書いて来ただけですが、1年はすぐにたってしまいます。それを凄く意識させられました。たった1年でも安倍政権より、福田政権より長いです。楽勝です。1年続ける事ぐらい。自分の事を客観的に見られませんが。だから僕も福田さんとは違うんです。
書き始めた頃はそのうち書く事も無くなって行くんだろうなと思っていましたが、意外に生きてれば多くの事と出会いますし、考える事も出て来ます。
そしてなによりコメントして下さる方々の言葉を読んでまた考える。とても良い経験でした。この場をお借りしてコメントを下さった多くの方々に感謝を申し上げたいと思います。有り難うございました。
引き続き、音楽に対しては正直に、真摯な姿勢で真っすぐ歩いて行きたいと思いますし、そうやって歩いて行く過程の想いをここに書きたいと思います。