帰京して

一週間に及ぶ九州の旅が終わってしまいました。
実はスケジュール的には大変でしたが、充実度はかなりな物でした。ここでカルテットで巡業と言ってはいましたが、どんなメンバーなのか、どういう団体なのかを紹介したいと思います。「アンサンブル・∞」という名前になっております。
特定の形態ではなく、トリオ、カルテット、クインテット、オクテット、どんな編成でも可能なアンサンブルで、兎に角、どこへでも、どんな内容でも、最高の物をしましょうねというメンバーで構成されています。
世の中で凄くアピールした活動は行わず、地道だけど、兎に角喜んでもらえる所へ喜んでもらえる質と内容をというのがコンセプトです。もちろん、演奏する仲間同士最高に楽しくが大原則ですが。


そのメンバーですが、バイオリン 川田知子、山本友重、ビオラ 篠崎友美、そして僕がチェロです。
前々からなんとなくは一緒にやっていたメンバーだったのですが、3月のいろんな場所への慰問コンサートやら、6月の横山幸雄くんとの室内楽のコンサート、そして今回の九州のツアーと、今年に入ってからはかなり頻繁にやっております。
移動等はワゴン車で寝たり騒いだり、修学旅行さながらの中、演奏は超マジ。当たり前のことですが。


今回は僕のバッハの無伴奏のコンサートを含め4回のコンサートがありましたが、その場所その場所で凄く喜んで頂けた事が本当に嬉しい。
そのコンサートの前後に希望者を募ってレッスンもさせて頂きましたが、その中の方が凄く喜んで下さって、東京のお知り合いにその事をお話になり、その結果その東京の方からもレッスンを受けたいと連絡を頂きました。
自慢するようで申し訳ありませんが、凄くこういう繋がりは大切にしたいし、喜んで頂いた事を実感できますので、本当に嬉しいことです。

九州の小倉や八幡、長崎の国見町の関係者の方々には本当にいろいろお世話になり、感謝してもしきれないぐらい良くして頂きました。来年もまた考えていますので、また伺いたいと思います。


演奏したモーツアルトの「不協和音」、この曲は本当に素晴らしい曲です。何度弾いても満足を得られる結果にはならないのですが、さらにまた次、そしてもう一回と思っていました。
演奏に満足を得られる事は永遠にないのが名曲なんでしょうね。


あまりに濃い日々でしたので、今は虚無感に支配されていますが、ずっと仕事も続きますのでなんとか這い出さないとだめですね。

虚無感はオリンピックが終わってしまったせいでもあるのですが、涼しくなりましたし、秋への扉を勇気を持って開けたいと思います。