高校の仲間

8月2日、3日の二日間、名古屋に行って参りました。
目的は名古屋芸術大学の夏期講習、もう1日は高校時代の仲間との再会の為です。

同窓生で彫刻家になった松田光司君の名古屋での個展を見て、そのあと同じクラスだった友達数名で食事をしました。
彫刻と言うのは実際ほとんど見た事もありませんし、知識もなにもありませんでした。しかし、彼が作り上げた数多くの作品を見て、彼がずっと彫刻を作り続けてきた今日まで、もちろん悩んだ事もあるでしょうし、スランプもあっただろうし、勝手に手が動いて出来てしまった物もあるでしょうし、と作品を見たというより、松田君の人生をずっと想像妄想しながら作品を見させて頂きました。
全くの彫刻の知識もない僕ですが、ある考える時間を頂いた気がします。
音楽だけをやるのではなく、美術であったり、彫刻であったり、文学であったり、いろんな事に精通出来るような人間にならなきゃとちょっと思いました。


僕は高校は普通科の高校で、今だから笑って言えますが偉大なる落ちこぼれでした。
高校時代は朝から晩まで硬式テニスの事を考えて、作家になりたいと信じられない野望を持ったり、勉強などほとんどしませんでしたし、授業にはついて行けず、赤点青点の補講、追試はしょっちゅうでした。
その割にかなり張り切った学生生活を送っていました。同人誌を作って売ったり、朝4時頃有料のテニスコートに忍び込みテニスをしたり。そんな仲間と食事をした訳です。
でも不思議なもので、彼等に会った瞬間、もう気分は高校時代に戻るんですね。それにしても楽しかったし、あまりに時間が足りなかった気がします。


みんないろんな人生を送っていて、いろんな話を聞く事も凄く楽しかった。高校を卒業して以来初めて再会する人もいて、なんと24年ぶりです。でも話していると何も変わりませんね。また今度ゆっくり時間を取ってといいながらみんなと別れましたが、また是非そんな時間を持ちたいと熱望しております。


来年、僕が卒業した高蔵寺高等学校が創立30周年記念だそうです。僕は学校が出来て2年目に入学しましたから、入学した時は高校3年生がまだいませんでした。なんだか懐かしさと感慨深さにちょっと胸が締め付けられる想いで名古屋を後にしました。