夏休み

子供の頃の記憶や感覚は、どうやっても忘れる事ができません。絶対音感もそうですし味覚もそうだと思います。
そして「8月」という単語の響きには、今の僕の年齢になっても、休みであるという感覚が強く残っていて、それを払拭する事は多分無理なんでしょう。


で、今日から8月です。
今から思えば、子供の頃の一ヶ月超の休みというのは、夢のような話です。
熱中症なんか言葉も存在も知らず、毎日野球に明け暮れていました。
中学では夏休みはバスケットボール部の強化練習に命をかけていましたし、高校では硬式テニス部の強化練習や、夏の大会に夢中になっていました。大学では極貧の中、友達からもらった多量のそうめんを毎日食べながら涼しい大学で練習したり、ダラダラと友達としゃべったりしていました。まあそれはそれとして、毎日やらなければいけない仕事があると言う事は本当に感謝をしていますが、これを乗り切って行く為には相当な体力と精神力が必要だなと最近強く思います。


北海道の幕別での東京アンサンブルの公演ではほぼ満員のお客様に来て頂き、本当に感謝です。
そんな中でパバロッティの仮面をかぶってオオソレミオを弾く事は非常に勇気のいる事でしたが、多くの方から、一人でバッハを弾いた時より良かったと言って頂き、大変光栄に思います。こらぁーっ!
やはり演奏家は羞恥心があってはいけませんので、良い勉強になりました。


昨日は六本木シネマートでのDVDのイベントに遠くは鹿児島、北海道から応募を頂き、本当に有り難うございました。
石田くんはああいうファンとのイベントとかには慣れているかと思いますが、なにせ「友達もファンも少ない」というのが僕の売りですから、本当に戸惑う事が多かったです。いい経験をさせて頂き有り難うございました。


今日は横浜のヤマハで同様のイベントがあります。関連といたしまして、9日は渋谷の白寿ホールでコンサート、14日はヤマハ銀座店でイベント、30日が山野楽器でのイベントとなっております。
大変暑い夏ですが、ちょっと時間がありましたら是非お出かけ下さい。僕も兎に角なんとかこの8月のスケジュールをこなす為に体力を作り、精神力を鍛え抜いて臨みます。
「8月」という魅惑に満ちた期間に休む事より仕事をする事の方がもっと魅力的だと必死に言い聞かせている私、山本裕康です。