カルテットがやりたい!

ふと思ったのですが、今年はブラームス室内楽曲を弾く機会が多いです。
アノトリオ第1番、弦楽6重奏曲第1と第2番、ピアノカルテット第1番、クラリネットトリオ、ピアノクインテット等。
あと3月のドッペルコンチェルトや4月のピアノ協奏曲の第2番のチェロソロなど、結構今年はブラームスが多い年です。

そんな中、ブラームス室内楽曲でやった事のない曲は何曲あるか数えてみました。
チェロが関係する室内楽曲(チェロとピアノの為のソナタを含む)は18曲あります。
ピアノ3重奏曲、1番2番3番
ピアノ4重奏曲、1番2番3番
ピアノ5重奏曲
弦楽4重奏曲、1番2番3番
弦楽5重奏曲、1番2番
弦楽6重奏曲、1番2番
クラリネット3重奏曲
クラリネット5重奏曲
チェロソナタ、1番2番

この中で演奏した事がない曲は弦楽4重奏曲の3曲全て、ピアノ3重奏曲の第3番、ピアノ4重奏曲の第2番です。
つまり5曲演奏した事がありません。しかも、弦楽4重奏の3曲はほとんど知りません。

モーツアルトにしても、ベートーベンにしても、カルテットは素晴らしい曲ばかりで、やりたいのですが、いかんせんカルテットだけは
いつも一緒のメンバーでやらないと意味がありません。本当に熟成を必要としますからね。4人の熟成が。

元東京カルテットの原田禎夫さんが「ようやく自分たちの音になり始めたかなと思った時、既に18年経ってた」とおっしゃってました。
その時にファーストバイオリンの方が神経系の病気で弾けなくなり、再びファーストバイオリンを募集はしたものの、また18年かかるのかと思った時に、
どうしても頑張ってやろうと思えなくて、東京カルテットをお辞めになったそうです。
それだけ大変な事なんでしょう。しかもただただ18年やってただけじゃなく、凄い忙しいスケージュールの合間にリハーサルもして、というカルテット漬けの生活をして18年ですからね。
それを聞いて僕はちょっと萎えてしまった記憶があります。
時間がかかる事を恐れた訳ではなく、もっと気軽に考えていたからです。
しかしカルテットは非常にやりたいです。
メンバーの事も、そのメンバー達とどれぐらい時間が合うのか、非常に多くの問題がありますが、やりたいですねぇ。

小さいながらもそれに打ち込めるような音楽祭がしたい、というのは実はカルテットというのがベースで、それにプラスアルファ。
必ずカルテットは一曲は演奏する演奏会を作りたい。それが基本構想です。
夢や目標はいっぱいあるんですけどね。
なかなか難しい。