理想の生活

名古屋まで車を飛ばし、ベートーベンのチェロソナタ3番とブラームスクラリネットトリオを演奏してきました。
ここ2年ほど、バッハの無伴奏チェロ組曲を中心とした生活でした。
久しぶりにベートーベンを演奏し、やはりこのベートーベンのソナタは僕の人生、バッハ同様、必要不可欠な存在であると改めて思いました。素晴らしい曲です。
もちろん3番のみならず、1番も2番も4番、5番、すべて素晴らしい。


今後の人生、
今月は「バッハの1番6番、ベートーベンの3番」、来月は「バッハの4番5番、ベートーベンの4番5番」、そして再来月は「バッハの2番3番、ベートーベンの1番2番」みたいなサイクルを続けていけたらどんなに幸せだろう。

そして合間に室内楽を月に3公演ほど。


とてもじゃ無いけど、そんな事は夢だとは思うけど、バッハとベートーベンは好きで好きでたまらない。
学生の時にベートーベンの2番と4番を嫌になるほど勉強しましたが、オーケストラに入り、ベートーベンのシンフォニーをやってから、本当にいろいろ考え方が変わりました。
それに特定のメンバーとカルテットは今はやっていませんが、時々ベートーベンのカルテットをやると、これがまた素晴らしい曲ばかりで、マニアにはたまらない。


そうです、僕はベートーベンのマニアです。
でもカルテットは本当に長く同じメンバーでやらないとあまり意味が無いんでしょうね。4人の音が一つの楽器ですから。

先ほどのバッハの無伴奏とベートーベンのチェロソナタのサイクルの他、カルテットにどっぷり浸かる月と、ピアノトリオにどっぷりと浸かる月があり、さらには室内アンサンブルを2ヶ月に1度程、これで生活が成り立つ事が今現在の理想の生活でしょうか。
僕はなぜか、凄くレパートリーを広げようという意欲の少ない人間なんです。
心の中ではやってみたいな、と思う事もあるのですが、これに関してはかなり保守的です。それが何故だかはわかりませんが、性格でしょうか。
そんな事を考えながら雨の東名高速道路を再び帰ってきました。
車の中での4時間の妄想は非常に楽しいものです。


ベートーベンのソナタ全曲演奏会が多分2010年愛媛でする事になりそうです。
またいろんな所にお願いして、何カ所かでこのツアーが出来たらいいなと思っています。
僕の信頼する方が多い「楽友協会えひめ」は、僕のバッハの無伴奏の全曲やベートーベンの全曲といういわば誰にも相手にしてくれないような企画を次々とやらせてくれて本当に感謝しております。
今日、ベートーベンを久しぶりに弾いて、その愛媛松山でのベートーベンが本当に楽しみになりました。


さて来週はフォーレのピアノクインテット2番と、ブラームスのピアノカルテット1番です。