タイガー・ウッズ

僕はマスターズ、全米オープン全英オープン、全米プロの4大メジャー大会はどんなに忙しくても、必ず夜中から朝までテレビで観戦します。
ゴルフが面白い事はもとより、優勝を争う世界トップクラスのプレイヤーのその時の想いや、その勝利に賭ける何かを想像するだけで、朝まで見ていても飽きる事はありません。


という訳で今日も全米オープンゴルフタイガー・ウッズロッコ・ミーディエートのプレイオフを朝まで見ておりました。最後は18ホールでも決着がつかず、サドンデスの1ホール目で勝負がつきました。

タイガーの凄さ、強さは誰しもが今までの結果を見れば一目瞭然ですし、そのテクニカル的な事は専門家に任せますが、どうしてタイガーはここぞという瞬間に最大の力が出るのかを考えました。

これは僕なりの結論なんですが、タイガーの優勝する試合、優勝出来ない試合、全く調子が悪くベスト20にも入れない試合、どの時も同じ事をしているのではないかと思っています。
どういう事かと言いますと、勝てそうにも無い試合の時でも、一打一打をもの凄い集中力と彼自身の持てるすべてをそこに注ぎ込んでいる、あたかも逆転出来るとでも言わんばかりの気迫で。
だから、優勝がかかった一打、追いつく一打、逆転する一打に於いても彼の中の最高のパフォーマンスが出来るのではないかと。普段やっていな事は絶対に大事な時に出来ませんから。
僕のような普通の人間から見ると奇跡としか思えない逆転の一打は、実は彼は普段からやっている事なんでしょう。


僕も一ヶ月にオーケストラだったり室内楽だったり、またはソロだったり、どうしても集中できない日があります。
その時に、悪いなりになんとかしようとは思っていますが、どこかで(今日の体調ではちょっと無理だ)とか(明日こそ頑張ろう)とか、やっぱり諦めている部分がある。彼にはそれがない。


と、ここまで書いて、タイガーと僕を比較するというとんでもなく厚顔無恥で、恥ずかしい事をやらかしている自分に赤面。
それにしても、世界1流と言うのは本当にその一つ一つのパフォーマンスで沢山の事を教えてくれる。
しかも最近忙しくてできないゴルフが、明日行けば凄いスコアが出るような錯覚さえ覚えさせてくれる。



タイガーの言葉で好きなのは、「良いプレイの前には必ず想像力を必要とする」です。

EURO 2008(サッカー・ヨーロッパ選手権)がはじまり、全米オープンがあり、全米女子オープンがあり、ウィンブルドン全英オープンテニス)がはじまり、そして全英オープンゴルフがあり、全米プロ選手権があり、そして北京オリンピックまで、全く眠れない日々が続きます。海外に行かずして時差ボケ。


というより、朝がキツいんです。
二度寝をして肝を冷やした今日みたいな事は避けたいです。