姫神、そしてブラームス

今週は相模原の小学生対象のコンサートの為、3日間相模原に通います。
それが終わると東京で姫神の星さんのライブに緊急参加。


星さんは素晴らしいアーティストとしてだけではなく、作曲、編曲、と類い稀な才能を持っておられます。
実は僕のバッハの無伴奏のCDの編集作業は全て星さんにやって頂きました。コンピューターの扱いは神技。そんな星さんのソロユニット、姫神のライブが品川のステラボールで開かれます。
弟の友重も参加。


星さんの音楽は、言葉では語れませんが、兎に角日本人の僕の心の琴線に触れるなんとも形容できない魅力があふれていて、数小節聴いただけで、「これは姫神だな」とわかる程の心にしみいるサウンドです。
僕が参加しない曲を聴くのも楽しみです。
しかし星さんが持つ自分のスタジオは岩手にあり、今回の地震ですごく心配しましたが、被害は最小限ですんだとメールを頂きました。なにはともあれ良かった。


それが終わるとすぐに名古屋に行き、クラリネットの山本正治さんとピアノの戸谷誠子さんとの室内楽の公演があります。

曲は山本正治さんと戸谷さんでレーガー、戸谷さんと僕でベートーヴェンチェロソナタの3番、3人でブラームスクラリネットトリオ。
このクラリネットトリオは実は僕の最も好きな室内楽曲の中の一つで、晩年のブラームスの苦しくなる程の美しさ、もう戻る事の無い遠い若き日々への追憶、この曲は弾いても聴いても、本当にたまらない名曲だと思っています。


山本正治さんは僕が学生時代から大変お世話になっている尊敬する音楽家の一人です。
木曽福島音楽祭でも本当にずっとお世話になっていますし、このクラリネットトリオも確か、1度大阪でご一緒させてもらった記憶があります。
奇をてらう演奏は決してせず、オーソドックスな中にも溢れる音楽を聴かせる本当に素晴らしいクラリネット奏者です。


と、偉そうに若輩者の僕がこんな事を書くのも失礼な話ですが、今回も本当に楽しみです。
戸谷さんは今回初めてご一緒させて頂きますが、名古屋出身で、僕の実家と近いところに住んでいるとの事。何かの縁ですね。


コンチェルトが終わってもなんだかんだ1日何も無い日がなく、ちょっと休みたい気分でもありますが、とにかく7月が終われば少し落ち着きますので、それまでは頑張りますよ。