去年の今頃、バッハの全国のツアーに向けて、めちゃめちゃ練習してました。
そして、運のいい事に神戸、北九州、愛媛(松山、四国中央、宇和島)、諏訪、塩尻と、すべてのところでほぼ満開の桜を見る事ができました。

今年のバッハのツアーは、福島、そして愛媛の数カ所(残りの3曲、2年がかりで全曲)、そして東京を残すのみとなりました。
東京は4月29日なのでもはや桜とか言っている時期じゃありませんが、他の場所での桜の様子はどうなんでしょうか?


今年に入ってから3ヶ月、通常の1年分ぐらいの忙しさで、身も心も疲れ果てていますが、6月のシューマンのコンチェルトが終わるまでは気持ちがゆったり出来る事はないんでしょうね。


しかし去年もそうでしたが、バッハの楽譜とチェロを持って旅に出るこの幸福感は他に変わるものがありません。
もちろん、バッハを一晩で3曲弾く訳ですから、緊張もするし、集中もするし、体力も精神力もかなりな物が必要とされますし、大変な事なんですが、1日バッハの事を考えていられるし、1日自分の演奏の事だけに集中できる。

さらには普段目にしない松山城の桜だったり、宇和島の見事な満開の桜なんかを目にするだけで本当に心が洗われ、落ち着いた気分になれるものです。
また、あらたなその土地土地でいろんな方々との出会いも楽しみです。


東京で桜は見れるかどうかとても微妙ですが、最近はこの季節にバッハをしこたま練習して演奏していますので、バッハと桜がなんの関係もないですが、僕の中では一つのセットとなりつつあります。
その前にやらなきゃいけないコンサートがまだまだいっぱいありますから、まずはその曲に集中したいと思います。


取り敢えず明日はブルックナーのミサ曲へ短調。シュナイト指揮の神奈川フィルハーモニー定期演奏会です。


桜って、本当に美しい花です。大好きです。