ベートーヴェン「田園」

昨日、シュナイト指揮神奈川フィルハーモニーの音楽堂シリーズでベートーヴェンの「田園」を演奏しました。
シュナイトさんはこの曲がベートーヴェンのシンフォニーの中では一番難しいとおっしゃっていました。
あとは4番も自分には難しいと。


「第九」「運命」に続き演奏の機会が多いのはやっぱりこの「田園」でしょうか。
僕にとってはどれも難しいですが、僕の中でこの「田園」は、かなり特殊な曲に思っていました。
曲の冒頭もさることながら、12小節ごとのフレーズ、ハーモニーの変化等、思いつく事はすべて書ききれませんが、一種独特な曲との印象を持って今まで演奏してました。

ところが最近重要な情報をこの僕にもたらした男がいます。
この冒頭はクロアチアの方の民謡と全く同じ旋律の曲があり、先ほど書いた12小節の繰り返しもその民謡の繰り返しと全く同じ回数だと言うのです。全く知りませんでした。


その男は矢部くんなんですが、彼は本当にくだらない事から凄いマニアックな事まで本当にいろんな事を知っています。
今日の江藤先生の「お別れの会」でも彼に会いました。
江藤先生の門下生とチェロ、コントラバスチャイコフスキーの弦楽セレナーデの3楽章を演奏しましたが、それにしても現在日本の音楽界をリードする方々はの多くは江藤先生門下だったんですね。


僕の学生時代「江藤オケ」という江藤先生が指揮をする弦楽合奏のオケがありました。
僕はそのオケの毎年の演奏会や合宿党で先生には大変お世話になりました。


素晴らしい方がまた一人お亡くなりになり残念です。
ご冥福をお祈りいたします。