ジャパン・チェンバー・オーケストラ公演

パルテノン多摩での公演でした。
曲目は

ラヴェル 「クープランの墓」
チャイコフスキー 「弦楽の為のセレナーデ」
メンデルスゾーン 交響曲「イタリア」

でした。
当たり前ですが指揮者はいませんでした。
なんて言っていいのかわかりませんが、この団体の魅力はなんと言っても集中力なんでしょうか?前回のベートーヴェンといい、その前のモーツァルトといい、凄いんだな。全員のオーラが。
そして、その小節小節の持つ最大の情報量を全ての人が共有できているというのでしょうか、なにか自分が見えないレールに乗っていて、その瞬間の景色を見ながら、聴きながら、ここでしなきゃいけない仕事が演奏会ではその仕事はすでにする必要がなく、実はもっと凄い仕事が待ち受けている、それ以上に他のメンバーは凄い仕事をしている。
言葉で言うにはちょっと無理がありました。

ラヴェルにしても、メンデルスゾーンにしても、当たり前ですが、異常に素晴らしい曲でした。
チャイコフスキーの「弦セレ」は、学生時代、先日亡くなった偉大なバイオリンニストの江藤俊哉先生の弦楽オーケストラの合宿で常にやっていた曲です。ですから、今日はずっとその頃の事を思い出していました。その合宿に参加していたメンバーも何人かこのジャパチェンにいます。もう20年以上前の話ですが、走馬灯のように当時の思い出が頭の中を駆け巡りました。そんな話から帰りの車で矢部くんと当時の話になり、いろんな事を思い出し、懐かしいやら、歳を重ねた事の重さやら、なにかと本番後に考えさせられる1日になりました。
個人的には、ベートーヴェンより、メンデルスゾーンの方が、焦点がぼやけ気味で、テンションの共有がむつかいし作曲家だなと感じました。ラベルは大好きですが、弾くと実は僕、不得意なのかな。じぶんの中のアイデアがものすごく少ないという事に気づきました。


勉強する事がありすぎて、困ります。