沖縄

大雪の降る日に最終便で沖縄に向かいました。
その日は愚弟のメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲を昼間聴きに行きました。オーケストラは都響です。
自分の親族の事を書く事はあまりしたくはありませんし、あまり褒めるのもイヤらしい感じがするので言いたくはないのですが、実際素晴らしかったです。
オーケストラも指揮の下野さんも本当に良かったです。


そんなまだ興奮冷めやらぬサントリーホールを後にして、まだ雪がかなり降る中、羽田空港へ。
そして沖縄へ。


次の日、浦添市の「てだこ」ホールにてバッハの無伴奏の1番3番5番を弾きました。
バッハはいつもこじんまりしたホールで弾く事がほとんどでしたが、この日は1001人入る大ホールでした。
沖縄のみなさん、こんな地味なプログラムなのに、本当に良く来て頂きました。ありがとうございました。
この日はCDの発売日でした。本当に沢山の方にご購入していただいて、大変感謝しております。


つくづくバッハの勉強には終わりはないなと思いました。
なにか一応の答えは出せたのかと思いきや、ゲネプロで弾いていると、
(いや違う、こんな感じはどうだ?いや違う、じゃあこうやってみよう、いや違う)
この繰り返しで、ゲネプロをなかなか終える事が出来ませんでした。
そして本番でも迷う事だらけ、次への反省材料がどっさり出来上がった演奏会とはなりました。


なんど弾いても、CDを作ったと言っても、それは単なる通過点にしか過ぎません。
そんな想いを強くした沖縄でのバッハの演奏会でした。
東京に比べ、本当に暖かい気がしましたが、沖縄の方々は本当に最近は寒くて、とおっしゃってました。
ちょうど、東京の10月終わりから11月にかけての気温でしょうか?あれだけ距離があるのですから当然ですね。