宮本文昭さんのMAP’S

オーボエ宮本文昭さんがオーボエの演奏を引退されて(これは本当に驚いた)、新たに宮本さんがプロデュースするオーケストラMAP'Sのお披露目公演のリハーサルの最終日でした。もちろん、指揮は宮本文昭さんです。
演奏会は虎ノ門JTホールで12月の20日です。

宮本さんは弦楽器の呼吸や弓のスピードを知りたいとしきりにおっしゃっていますが、逆に弦楽器奏者が習慣と記憶に凝り固まってしまって身動きがとれなくなっている名曲、モーツアルトのアイネ・クライネ・ナハト・ムジークや、レスピーギの古代舞曲とアリア等の曲を斬新で、しかも素晴らしいアイデアを与えてくださってます。

僕が本当に素敵で尊敬できると思うのは、あれほどの地位、名声、実力を持った方が、これからまだまだ勉強するんだというあの姿勢です。

僕にもしあんな実力や名声があったら、果たしてそれ以上を目指して勉強を続けられるかな?とちょっと心配になりました。
まあ、心配しなくても、実力も名声もありませんから全然大丈夫なんですが。
逆にああいう精神が、宮本文昭という素晴らしいオーボエ奏者を作り出したんだろうなと思います。
僕もどんな年齢になっても、宮本さんのように謙虚で、勉強や努力を絶やさない人間になりたいと心から思いました。
そんな事を気づかせてくれたこのオーケストラMAP'Sへの参加は、本当に幸せです。
このオーケストラは矢部クンがコンサートマスターをしていて、若い素晴らしい奏者が中心の本当にいいオーケストラです。
僕は長老の部類です。若いプレイヤーに刺激も受けながらまだまだ長老も頑張りますよ。

明後日のコンサートは、本当にわくわくします。