メサイア

今年もやって参りました。年末。
この季節メサイアの仕事が多くなります。
今まで何回ぐらい弾いたでしょうか。
数は第九の方が圧倒的に多いです。
しかしメサイアも20回以上は弾いているでしょう。
第九は100回行かないぐらいでしょうかね。

それにしてもこのメサイアと言うのはご存知の方が多いとおもいますが、
ヘンデルが作曲した曲で、休憩をはさんで3時間近くかかります。
あの有名な「ハレルヤ」は第2部の最後の曲です。しかしそのあと第3部もあり、
だいたいは第1部が終わって休憩、そして、第2部、第3部は続けて演奏される事が多いです。
その第2部、第3部を続けると約1時間40分かかります。
かなりこれがこたえるんです。特にチェロはレシタティーボも含め、ずっと弾きっぱなしです。
しかし、どういう訳か、このメサイアは最後まで何とも言えない音楽と空気に包まれて導かれる
ように最後の曲に行き着くのです。

この曲を演奏すると、(また1年が終わる)と思います。
リハーサルを含め、かなり厳しいタフな曲ですが、僕の人生の中でなくてはならない曲だと思っています。
この地球、素晴らしい曲は星の数ほどあります。
どの曲がなくても困ります。
メサイアと第九、これらはもちろん無くては困る曲のほんの一部ですが、僕の生活の中では「季語」
のような曲です。
このクリスマスの前後にメサイアと第九は僕の冬の生活の一部となっています。
あとは山下達郎さんの名曲、「クリスマス・イブ」ですかね。
この季節になくてはならない曲は。

という訳で、今年もあと少しです。
風邪をひかず、充実した日々を送って、来年につなげたいものです。