ピョートル・アンデルジェフスキ

今日はトッパンホールでピョートル・アンデルジェフスキさんと
モーツァルトのピアノ協奏曲の24番とベートーベンの1番の協奏曲、
そして、オーケストラだけでモーツアルトの39番のシンフォニーを演奏しました。

オーケストラは矢部達哉クンがコンサートマスターをする「名も無き」チェンバー・オーケストラ。
というか、このコンサートの為のチェンバー・オーケストラで、一期一会のオーケストラです。

アンデルジェフスキさんは38歳、ほとんど僕らと同じジェネレーションですが、一歩一歩
巨匠への階段を確実に歩いて行っている素晴らしいアーティストでした。
曲への理解度は言うに及ばず、アイデア、情熱、集中力と本当に刺激をもらいましたし、本当に
幸せなコンサートでした。
リハーサルは3日間みっちりとやりましたが、壮快な疲労感でとても充実した日々でした。

矢部クンから誘われるチェンバーオーケストラはほとんどの場合指揮者がいません。
指揮者を否定するものでは決してありませんが、かなり、一人一人への責任が重く、また
かなりの勉強と、相当な集中力を必要とします。
コンサートでは疲労困憊になりますが、充実感はすごいものです。

この一期一会のオーケストラとアンデルジェフスキさんとの相性は非常に良く、アンデルジェフスキさんは
2年後のツアーでもぜひこのオーケストラと共演したい、そしてヨーローッパのツアーも一緒にしたいと
おっしゃっていました。
非常に嬉しい言葉です。
今回も、一度しかコンサートが無かったのは非常に残念です。

でも、こういった一流の考えてる音楽を目の当たりにして、自分の考えと共通する事などがあるたびに
とても嬉しく、自信にもなります。

また、ぜひ彼との共演を心待ちにしています。

とてもいい夜でした。