シュナイトさんのワルツ

昨日のコンサートは神奈川フィル、シュナイトさんで、神奈川県文化賞の受賞コンサートでした。
このコンサートは毎年行われていて、神奈川県が表彰した文化に貢献された方への授賞式とコンサート
という催し物です。
忘れもしないというか、忘れられないのは6年前のこのコンサートの時、僕はパニック障害という病気の
発作に倒れました。ちょうどゲネプロが始まった直後に座ってられなくなり、ステージの外に出ました。
本番はなんとかこなしたものの、大変な日々への始まりとなってしまいました。

今年は、東京アンサンブルでもずっと一緒に演奏している遠藤真理ちゃんが文化未来賞という賞を受賞されていて、
夏以来の再開となりました。
彼女は今、ザルツブルグに留学していますが、これからのチェロのソリストとして、また、貴重な室内楽奏者として
本当に期待されている素晴らしい逸材です。本当に楽しみです。おめでとうございます。

コンサートでは本当に珍しいというか、シュナイトさんでワルツ、ポルカばかりを演奏しました。
聴いていた遠藤真理ちゃんが、すごく楽しかった、味があったと言っていたように、テンポはゆっくりながら
味のある、ちょっと想像がつかなかったシュナイトさんのワルツやポルカでした。

来年の春までシュナイトさんは来日されませんが、またの再開が楽しみです。

僕には今、いい音楽は何なんだろう、悪い音楽はどんなものなんだろうと本当にわかりません。
最近になってその想いがさらに強くなってきました。
まだまだ勉強が足りません。
もう一度自分の足下から勉強をし直さなきゃいけないと思っています。

それにはまずバッハの無伴奏チェロ組曲からです。
作曲家を尊敬し、楽曲に対して真摯な姿勢を再構築したいと思っています。