一転して暖

先日の寒さ、昨日の仕事で行った八王子の寒さに比べて、なんだ今日の暖かさは。
でも有り難いです、暖かさは。

その一転した暖かさよりもびっくりするのは、テレビであれだけ朝青龍を叩いていた番組の出演者やレポーターが一転して引退を惜しんでいる事。
よくもまあ公共の電波を使ってあれだけ意見を豹変出来るなと。あるレポーターなんか「横綱ぁ〜、有り難うございましたぁ〜」と絶叫してましたからね。

今の格差社会、勝ち組負け組の差を大きくするという社会へと舵を切ったのが小泉政権であったと言われていますが、当時、そんな事態になるとは思わず「純ちゃ〜ん!」と大騒ぎしていた方々はどうしているのかな。あれもテレビで作られた小泉劇場であったわけで。小泉旋風ともてはやして10年も経たないうちに逆になりました。

鳩山首相の支持率や、その支持するしないの理由を読むと、日本人の恐ろしさを見てしまいます。テレビや報道によって簡単にどっちにも行ってしまうのかなぁと。小泉劇場の後悔や反省もないままに。先日どなたかが、第二次世界大戦の時、責任をとった人が無数にいる中で、唯一開戦前と戦後で論調が真逆になったのにも関わらず責任をとってないのがマスコミだとおっしゃっていました。
政治は富の分配であって、それ以下でもそれ以上でもそれ以外でもないと思っているからか、4年の間に何をしてくれたかでしか僕は判断出来ないんですよね。マニフェストはよく「国民との契約だ」と言われますが、4年たった後しか判断出来ません。民主党の政権になったのは民主党マニフェストが素晴らしいのではなく、自民党政権の結果だったような気がするのですが、どうでしょうかね。知恵の象徴であるミネルバのフクロウは夕暮れが近づいた時になってやっと飛び始めるという有名なヘーゲルの言葉がありますが、一つの時代がどのような時代であったかはその時代の終わりにしか論理的に認識できないという意味です。まだまだ鳩山政権を論じるには早いような気がしています。

やっぱり周りでどんな報道がされても、自分自身確固たる信念を持たないと、と強く思います。