嬉しい電話

昨日気分が沈んでいた時にアンサンブル金沢の友人から電話があった。
「おー元気かよ?」
「元気だよ、今みなとみらいに泊まっているから思い出してさ」
彼はチェリストで、学生時代、超貧乏生活を共にした戦友です。しょっちゅう一緒に食事をしてたなぁ。
食事と言うとなんかどこかのレストランでという印象を持たれるかもしれませんが、あの頃の最高のディナーは吉野家の牛丼でしたから。
ある時彼から電話で
「美味しいおかずを手に入れた、今から飯食べるけど来る?」
「おっ、いいねぇ。今すぐ行くよ」
お互い大学から歩いて5分ぐらいの所に住んでいたし、彼の家に行くにも3分もあれば行ける距離だった。
「で、美味しいおかずって?」
桃屋のメンマ、食べた事ある?」
「いやない。早くたべようぜ」
それが美味しくて。そんな生活でしたね。

そんな彼から電話をもらい、今「ミサ・ソレムニス」をやっていると言うと彼が熱く語り出した。
結局最後はお互いあの曲はとんでもない名曲だと言う事で話が終わった。
彼の生まれ故郷、甲府での彼の結婚式ではカルテットを演奏した。そして理由なくお互い抱き合って号泣したのを覚えている。
彼がアンサンブル金沢に入団したと言う事もあるし、何度も会った事がある彼の父親がその前に亡くなったという事もあったし。
僕の母親が亡くなった時もわざわざ金沢から車を飛ばしお線香を上げてくれたこの友人、久々に長話をしたけど、足りなかったな。
今度ゆっくりとあらゆる事について語り合いたいと思っています。

実はあの電話で随分気分が晴れました。
意外に単純な僕であります。