指揮者って何する人なんだろ

ここ3日間、相模原市の小学生の為のコンサートで毎朝早起きをして計6回の演奏会をしました。指揮者は神奈川フィルの副指揮者の伊藤翔くん。指揮者に対して「くん」はないだろう。と僕も思う。ではちゃんと呼ばせて頂きます。伊藤翔さん。
彼はまだ20代の半ばなのかな?とても若いです。指揮者として、音楽家として当たり前なのかもしれませんが、大変な勉強家ですし、人間としても素晴らしい方です。いい人が副指揮者として来てくれたと思っています。どんな演奏会でもどんな指揮者が振る時も、リハーサルから本番まで毎日の様に「出勤」して、その時に演奏する曲のスコアをずっと勉強しています。
僕は4月から彼の存在にとても助けられていて、休憩の時「あそこはどんなだった?」といきなり聞いても彼はちゃんと答えてくれますし、バランスやタイミングの不安な所を全て僕は彼に聞いて調整しています。本当にあり難い存在です。しかもあれだけ一生懸命勉強する若者を見ていると(僕もまだ若者ですが、何か?)僕ももっと勉強しなきゃと思うし、彼が素晴らしい指揮者になってくれたらと心から思っています。
彼に、「今、何が足りませんか?」と聞かれて僕が何を言ったのかは大した事ではなく、その後に指揮者って何をする人なのかをここ3日間ぐらい考えていました。いつかもっと確信を得たらこのブログに書いてみようかとも思うのですが、まだそこには至ってません。

伊藤翔さんがいつの日か素晴らしい指揮者になって、何処かのオーケストラの常任指揮者になる日が来るかと思いますが、その時にそのリハーサルか本番かに出掛けて行って、いかにも俺が育てたんだぞという顔して
「おーーー翔ちゃん、頑張ってんなぁ」
と言うのがささやかな夢であります。

がんばれ翔ちゃん