宮本文昭さんのMAP’S 第2回公演

昨年も12月にJTホールで第1回目のコンサートがありましたが、昨年に引き続き第2回目のコンサートが12月11日に同じくJTホールであります。

宮本さんのあのバイタリティとエネルギーはいったいどこからくるんでしょうか。去年もそう思いましたが、凄いです。

今年の曲は

モーツアルト     ディヴェルティメント  K.136

グリーグ       ホルベルグ組曲

バーバー       弦楽の為のアダージョ

チャイコフスキー   弦楽の為のセレナーデ

と名曲のオンパレードです。

その中でもモーツアルトチャイコフスキーは学生時代からことあるごとに弾いて来た曲なんですが、知らず知らずのうちに

変な伝統といいますか、悪しき風習といいますか、癖になってしまっている事が非常に多く、管楽器のスペシャリストの宮本さんの指摘は

本当に目から鱗の事が多いです。知らず知らずに身についてしまう事の恐ろしさ、どんな曲にも言えますが、本当に気をつけないと。

彼は「俺は弦楽器の事は全くわからないんだけどさ」とよくおっしゃいますが、音楽は弦楽器も管楽器もなく、音楽は音楽なんだと言う事を

暗に教えてくださいます。

それに宮本さんは全ての事に柔軟です。どんなにキャリアを重ねられても、柔軟であるという事がいかに難しくいかに素晴らしいか、

宮本さんを見ていると自分に出来ない事が浮き彫りになり、とても勉強になります。去年と同じく、若い奏者達に囲まれてのストリング・アンサンブルです。ベテランでも若い人より元気な宮本さんと、これから羽ばたく優秀な若手音楽家の間に挟まれ、圧倒されそうですが、いい刺激を受けています。

左腕は相変わらず痺れがとれず、首もまだまだ痛みますが、絶対に恥ずかしい演奏はしません。

今年はこのMAP'S、徳島でのリサイタル、神奈川フィルの第九、福岡でのメサイア、立川でのピアノトリオ、そして年末はずっと東京アンサンブルの指揮者のいないオペラのリハーサルです。その合間に名古屋を往復するつもりです。なにせ父親が心配ですから。

来年に入ると、ずっと休ませて頂いていたオーケストラの分の振替がずっと続きます。

今までも全身全霊でやってたつもりですが、さらにパワーアップしたいと思っています。