山本裕康が選ぶ昨年のベストコンサート 第3位

お正月に久しぶりに時間がありまして、去年のコンサートを手帳を見ながら思い返したりしていました。
そこで、この3つのコンサートは自分でも納得の行く、そしてものすごく自分の中で興奮したコンサートだと思ったコンサートを
ここで発表したいと思います。
テレビの手法ではありませんが、今日は第3位を発表です。


2007年2月19日 JTホール 
向山佳絵子と仲間達、12人のチェリストのコンサート


このコンサートは10年間続いていまして、最初からメンバーはほぼ変わっていません。
ごくごくたまに、どうしても出れない理由が無い限りは当初のメンバーで10年続いています。
そして、ここに参加する12人のチェリストが口を揃えて言うのは、
「このコンサートが一番楽しい。しかし一番緊張する」
と言う事です。
ほとんどが同じ世代で、お互いのいろんな苦労を見て来ていますし、助け合って来た本当に素晴らしい仲間であると
同時に、お客様に対してより、この親友達に対して緊張するし、(あいつ下手になったな)と思われたくない一心で練習するし、リハーサルは和気あいあいの楽しさいっぱいの雰囲気ですが、緊張感がすごいんです、これが。
そして、いつも素晴らしいコンサートになります。


今回は特に、僕が8人のチェロの為に作曲した「スケルツォとカーニバル」という曲を弾いて頂きました。
もちろんその曲の時は僕は降り番で、本番も会場で燕尾服のまま聴かせて頂きました。


あんな素晴らしい8人に弾いて頂く感動は口では言い表せません。特に僕はプロの作曲家でもなんでもないですからね。
それなのにリハーサルも真剣で、こちらが恐縮する程のリハーサルでした。


あとはいろんな曲をやりましたが、どれも興奮して、常に緊張感と喜びに包まれた本当にいいコンサートだったと思います。


今年も2月18日に同じJTホールでこの演奏会がありますが、とっくの昔に売り切れています。
このコンサートは発売とほぼ同時に売り切れるんです。
本当にありがたい事です。
自分たちにも勉強になり、喜びもあり、そしてお客様にも喜んで頂いているコンサート、こんな仲間の中にいる事は
本当に幸せな事です。


今年も楽しみです。


という訳で、山本裕康が選んだ2007年の第3位のコンサートは
JTホールの向山佳絵子と仲間達 12人のチェリストのコンサートでした。